「リボンの騎士ザ・ミュージカル」独り善がりレポ(その6)

ちょっと間が空きましたが、連載再開。連載て。



暗転した舞台にふくろうの声。そして薄暗い明かりが照らされる・・・薄気味悪く冷たい牢獄のシーン
。牢獄のセットもかなりかっこいい。両脇に大きな骸骨があしらってあって不気味さ倍増。こういう大道具、小道具のディテールの素晴らしさも見所でした。


一人膝を抱えうずくまるフランツ王子。そこにサファイア王子の声。牢獄から逃げさせようとするサファイア王子の言葉に激昂するフランツ王子。「断る、情けは受けない!罪はお前たちにある!」とここの演技が石川さん松浦さんとかなり違っていて面白かった。
石川さんは男役として力強く自分の意思を表現していたけど、松浦さんはちょっとヒステリックな感じだったかな。なので少し女っぽさも感じられてしまうときもありましたが、そこは色々修正していたので自分なりに思うところはあったのでしょうか。安倍さんはどうだったんだろう・・・と安倍さんの回を見れなかったのが今も悔やまれます。FC限定でもいいから安倍ンツver.も販売して!!と心から。お願いします♪


「私は死ぬ・・・だがなぜいま、あの亜麻色の髪の乙女を思うのだろう。」とここでフランツのソロ。「あなたに会いたい」。
初日の石川さんの歌いだし、その緊張感(会場の)は今でも思い出しますよ(笑)ところがどっこい、と言ったら失礼ですが石川さんは頑張ってましたよ。回を重ねるごとにうまくなっていく様子は見ているこちらも感動するほどでした。松浦さんの方は歌的にはぜんぜん問題ありません。安心しすぎて眠くなるくらいです(笑)
「あなたに会いたい」。この歌はいくつかver.がありますがどれも良いんですよね。いつ聞いてもうるっと来てしまいます。涙腺弱。


初めての恋心に気が付いた自分、死ぬのは惜しくない、があなたに会いたい・・・と思いを歌い上げるフランツ。そこに牢獄の扉の向こうからフランツ王子を呼ぶ声。またお前か、と声のするほうを振り返るとそこには亜麻色の髪の乙女が。どうしてあなたがここに!との問いに「お話は道々(みちみち)・・・さ、早く。」とサファイア
・・・これですよ!これが自分的リボンの騎士流行語大賞ノミネート作品「お話はみちみち」です。
リボン中毒になってからというものことあるごとに口にしてしまう劇中キーワード。メールでもブログでも関係なし、むしろTPOに無理やり当てはめて使うようになったらあなたも立派なリボンジャンキーですよ(笑)
そして自分も訓練中にもこういう言葉を口にしてしまうから「最近、あの人おかしいよね」なんて陰口をたたかれているに違いないんです。全部自分の思い込み(朴李)。
誰かとお別れするときは淑女の名文句「では後ほど〜♪」で決まり。取り急ぎの用件を伝えた後は「お話はみちみち」を使えば問題なし!さぁこれであなたもリボン中毒者だ!(テンション高)


牢獄を抜け、西の門へと向かう二人。小道具のカンテラで連れるフランツの足元を照らす仕草がいじらしいサファイア。というかこの女の子の仕草が日につれて磨きがかかっていくのに感動。高橋さんすごいや。もともと女の子でしょ?って違うんですよ。女の子だからってあの仕草はなかなかできないはず、ましてや高橋さんといえばガニマタで有名n(自粛) なのですごいんです。たぶん。


フランツ王子を逃がす代わりにシルバーランドとの戦を止めてもらうように頼むが断られてしまう。あきらめ、肩を落とすサファイアに「攻め込んでも城を焼き払ったりはしません、あなたがいればなおさらです」とフランツ。「私が憎いのはサファイアです!あいつはわたしに王子としての誇りを捨てろといった・・・あいつと戦って勝つ、それだけが望みです。」。そんなフランツの言葉にショックを受けるサファイア、反論しようとするが時間が無い。もうすぐ夜明けがあけてしまう。「行ってください、あれが西の門です。」とサファイア。門へと向かうフランツは立ち止まり、「またお会いしましょう。私はそのときまでどんな女性も愛しません」と。そしてサファイアへキスを投げ、立ち去る。


∬∬´▽`)あまーい!あまいよ、石川さん!

このシーン好きだわ。二人の思いのすれ違いの様がいいです、いいんです。そして最後の投げキッス。これがまたいい。色男フランツの真骨頂。特にこういうときの石川さんはクドイくらいにやりすぎてしまうのでいいんです(笑)そのキスを投げられた高橋サファイア愛の仕草もこれ・・・愛ヲタが幸せすぎっぽくて妬けてしまうほど良い。サッと唇を押さえ恥ずかしそうに顔を背ける、そしてもう一度振り返ったときにはもうフランツ王子はいないのですよ・・・きゃーきゃーいいわ、ここ。仕事柄「愚痴と悲鳴はやめよ」なんていわれますけど、ここは我慢できんですよ(笑)ステキすぎ。



束の間の二人きりの時間・・・でも思う心とは違う方向に進んでいく運命。とここでサファイアのソロ、「あなたに会いたい」。
このときはもちろん、女としての歌い方。その使い分けには感服ですが、このときの刹那さったらたまんないですね。あんなカワイイこがいたら、淑女じゃなくても追いかけますよ。まぁ確実に牢獄行きでしょうが(笑)
サファイアが切ない恋心を歌い上げ、フッと手にもつカンテラの灯を吹き消して暗転。その後ろ、大階段上段にはあの人の姿が・・・きゃー(悲鳴)