「リボンの騎士ザ・ミュージカル」独り善がりレポ(その7)

夜の暗闇。大階段上段、パッとスポットがあたるとそこに大臣の姿。うわぁかっこいい。よしヲタさん至福のときでしょうか・・・いやぁかっこいいよ、よしこ。歌う時の後ろから照らされる夕焼けのようなライトが良い。そしてそのライトが映し出す、大臣の影がまたかっこいいんです。天空席で見ると最高ですよ、ここらへんDVDで見れるといいなぁ・・・。


だめだ、王は死んだがサファイアは生き残っている・・・と息子が王になる可能性が断たれてしまうことをなげく大臣。なんのため毒を仕込んだのか、なんのため危険を冒したのか・・・全ては愛する息子のため、息子が王になるなら悪魔に魂を売ってもかまわない!!!そんな大臣の強く激しい心の叫びに闇夜から応じる声。「その願い叶えよう!」。


雷鳴とともに魔女ヘケート(藤本美貴)の登場。この登場がこれまた良い。コマ劇場特有の回りながらせり上がる舞台装置。階段中央がぐるりとまわってヘケート登場の際には会場もどよめきますよ。うわぁ、きたよ魔女!というかありゃ美貴様そのものだ!みたいな(笑)特別公演で本人たちによるパロディとかやっても絶対面白いと思うんだけどなぁ・・・というかリボンの騎士最高♪



魔女が願いを・・・代償は私の命か?!とうろたえる大臣をあざ笑うヘケート。「私には欲しいものがある、二つ与えられたもののうちの一つ・・・それがあれば私は憧れ続けたものを手に入れることができる。」
それは?と問う大臣にさっとあるものを投げ渡すヘケート。「いいものをやろう。」、それは飲んだ者の心のうちを全て明かしてしまう魔法の薬であった。それさえあればお前の息子は王になる。これさえあれば・・・ぎゅっと薬の小瓶を握り締める大臣。「魔女か悪魔か、誰の導きであろうと・・・これを王妃に飲ませよう!みんなが見ている戴冠式で!」


ここから大臣と魔女の歌なんですが・・・これがとてつもなく良い。おそらくこのミュージカルの一番の見所とあげるひともけっこういるんではないかと。もともと歌の上手い二人なんだろうけど、ここでの二人はすごい。曲はCDにも収録されているんでまだ聴いてない人はぜひとも聴いてもらいたいですが、この劇場での臨場感と迫力は更に凄いものとなっておりましたからね。エレキギターもちょーかっこよくて、スピード感もたまんなくて・・・あのリズムがどんどんと心拍数を上げてくれてって、やっばい、またコマ劇場に行きたくなってきた。


大臣と魔女。二人が階段中央でびしっと決めたところで暗転。ここで二人ががっちり手を合わしていたこともあるとか・・・そりゃ気合も入るわな。思い出すだけで温度も上がるフララフラ。