「リボンの騎士ザ・ミュージカル」独り善がりレポ(その14)

森の中、倒れているサファイアと王妃。明るい陽光が差し込んでいる、どうやら嵐は過ぎたようだ。気が付き、体を起こすサファイア。あれは、あの出来事は夢だったのか。しかし自らの胸に手を当て、それが現実の出来事だと気付く。

「夢ではない、私はもう!」女の子の魂を奪われ、完全に男になった自分。今まで何を悩んでいたのだろう、女でも男でもどちらも生まれて死ぬときは死ぬのだ。半ば自棄的に現実を受け入れる、しかしこんな姿を母上には見せたくない。そこに聞こえる遠くからの声。お妃様募集中・・・シルバーランド王のお妃候補を探す声だ。もしかしたら大臣に会えるかもしれない・・・父上の仇が討てるかもしれない!!サファイアは刀を手にし、王妃に別れを告げその場を去っていった。


そして間もなく現れるスカウトの二人。ここでも一発スカウトの歌。タタタタタっと階段を下りてきて、二人で顔を見合わせて从 ´ ヮ`)*・ 。.・)せーの てのがカワイイ♪もうね、おじさんカワイイのに目が無いんです。というか娘。大スキだ。DDとかそんなん知らん!みんな好きなんだよ!(笑)


とまた話が逸れましたが。
まだまだお妃候補を探しているスカウトたち。ふさわしい娘なかなかいないね〜こんなに大々的にやってるのに。なんて愚痴りながらも懸命に捜索、と1名発見のリュー隊員(笑)こんなところにものごっつい美人が♪と王妃をまじまじと観察するが・・・あ、ちょっと年齢が、とか(笑)あんたらお後が怖いことをよくもまぁ。というか台本にも書いてあるからマルシアさんに睨まれるのは木村さんだったりするのかな。


惜しいなぁ、このひと娘いないのかな・・・とがっかりしてるところに、駆け込んできたよカワイイ村娘が!!「あ、若い美人だ!」と指差しリュー。「私をドコに連れて行くのぉ♪」ってなんだか様子のおかしい村娘。あ、女装したサファイアだ!
「どこって、お城だよ。王様の奥方になるんだ!」とリジィエ。「まぁステキ♪行きましょう!」とリジィエの手を握る力も強いんだってば男サファイア(笑)あんまり痛くて思わず手を離すリジィエ。「ずいぶん積極的だなぁ・・・。」と不審がるスカウト二人。でもまいっか、みたいなノリでサファイアを連れお城へと戻っていく。



このシーンの愛ちゃん、じゃなくてサファイアは面白い。最初からオカマ演技はあって、初日もそこそこ良い反応でした。でもしばらく変化が無くて観客の反応もイマイチだったんですよね。それが中日を越えた辺りからまた一段と面白くなったんです。単にオーバーアクションになっただけ?というよりも何か演技的に吹っ切れた感じが良かったんでしょうかね。それからは自然と笑いが巻き起こる場面となりましたね。演技で笑わせるって泣かせるよりも難しいと思うんだが、それを実践しものにしたんだからやはり高橋さんはたいしたもんです。自分みたいのに褒められて嬉しいかどうかはしらないけどさ(笑)
その点、この場面に続くリジィエ田中れいなのおいしいところ。村娘サファイアに「オジサンに付いておいで〜ぇ」なんてオヤジぽく迫る部分があるのですが、ここは打率は芳しくなかったかな。受ける時はけっこう受けるんですが、さっぱりなときもあるし・・・何がいけないんだ?!なんて自分にはわかりもしませんが、とにかく受けなかった時の寂しいそうな猫れいなの瞳が今でも忘れられませんよ(笑)